天と地がひっくり返るデッキ
遊戯王には数多のカードが存在するわけだが、その中でも一際異色なカードである《天変地異》を使ったデッキを今回は紹介していく。
①そもそも《天変地異》とは?
永続魔法
このカードがフィールド上に存在する限り、
お互いのプレイヤーはデッキを裏返しにしてデュエルを進行する。
”デッキを裏返しにする”という唯一無二の効果を持った効果であるが、単体では「次のドローするカードが事前に何かわかる」程度しか意味をなさない効果となっている。
そのため、このカードを使う場合、「常にお互いのデッキの一番上を確認できる」ことを考慮した別のカードを合わせて使うことが求められる。
②デッキレシピ
③各カードの役割
1)初動・軸となるカード達
- 《リチュア・ディバイナー》,《デーモンの宣告》
どちらもデッキトップを宣言し、宣言したカードだったら手札に加える効果であるため、《天変地異》で見えているデッキトップのカードを宣言していくことになる。《天変地異》がまだない状況の場合はキーカードである《天変地異》を宣言するのが無難。
- 《深海のディーヴァ》,《グリム・リチュア》,《鰤っ子姫》
《リチュア・ディバイナー》をリクルートするためのカード。《鰤っ子姫》は《グリム・リチュア》を経由することで《リチュア・ディバイナー》につながる。
《ライトロード・ドミニオン キュリオス》関連のカード。《ライトロード・ドミニオン キュリオス》で《黄金卿エルドリッチ》を墓地に落とす。
《黄金卿エルドリッチ》と《七精の解門》を場に並べることで、墓地にある《天変地異》や《デーモンの宣告》などを回収できる。
2)その他(メインデッキ)
- 《氷水帝エジル・ラーン》
シンクロへ繋げることで火力を補うカード。《リチュア・ディバイナー》を活用する都合上、水属性モンスターを多く採用しているのでコストは問題なく用意ができる。
- 《トップシェア》
天変地異と同様に《リチュア・ディバイナー》や《デーモンの宣告》とあわせて利用する。相手もデッキトップを好きに置けてしまうデメリットも、その後に《天変地異》を発動するとデッキの上下が入れ替わるので、帳消しにすることができる。
- 《禁止令》,《マインドクラッシュ》
ドローで手札に加わるカードが分かるために相手の妨害が狙いやすいカード達。
- 《氷結界》
汎用的な妨害札としてはもちろん、《氷水帝エジル・ラーン》のサーチ札となる優秀な罠。《黄金卿エルドリッチ》の墓地効果のコストにもなりうる。
- 《降雷皇ハモン》
《暗黒の招来神》や《七精の解門》でサーチが可能。《混沌の召喚神》出すのはもちろん、永続魔法が多い構築になっているので正規召喚することも狙える。
- 《海亀壊獣ガメシエル》
《氷結界》でサーチが可能な壊獣。何か面倒なモンスターがいた際に処理するためのカードとなる。
3)エクストデッキ
※特に記載なしのカードは汎用枠
- 《海晶乙女コーラルアネモネ》
《リチュア・ディバイナー》を蘇生するのが主な役割
- 《スプライト・エルフ》
《グリム・リチュア》を蘇生することで、《リチュア・ディバイナー》をリクルートするのを狙う。
- 《氷水啼エジル・ギュミル》,《相剣大公-承影》
《氷水帝エジル・ラーン》でS召喚可能なモンスター。基本的には《氷水啼エジル・ギュミル》を出す。
④基本的な動き
- パターン1
必要手札:《深海のディーヴァ》(もしくは《グリム・リチュア》
- 《深海のディーヴァ》を召喚し、《リチュア・ディバイナー》をリクルート。
- 《リチュア・ディバイナー》の効果(1回目)を利用する。
- 2体を素材に《海晶乙女コーラルアネモネ》をリンク召喚。
- 《海晶乙女コーラルアネモネ》で《リチュア・ディバイナー》を蘇生。
- 《リチュア・ディバイナー》の効果(2回目)を利用する。
※1回目で当たらなくても、2回目で確実に手札に加えることができる。
- パターン2
必要手札:《暗黒の招来神》(もしくは《七精の解門》),手札コスト1枚,適当な魔法罠1枚
- 《暗黒の招来神》を召喚し、《七精の解門》をサーチ。
- 《七精の解門》を発動し、《混沌の召喚神》をサーチ。
- 《混沌の召喚神》を召喚。。
- 《混沌の召喚神》を素材に《リンクリボー》 をリンク召喚。
- 《七精の解門》の効果で手札を1枚コストに《混沌の召喚神》を蘇生。
- 《混沌の召喚神》を素材に《サクリファイス・アニマ》をリンク召喚。
- 《リンクリボー》,《サクリファイス・アニマ》,《暗黒の招来神》を素材に《ライトロード・ドミニオン キュリオス》をリンク召喚。
- 《ライトロード・ドミニオン キュリオス》の効果で《黄金卿エルドリッチ》を墓地に落とす。
- 《ライトロード・ドミニオン キュリオス》の強制効果で3枚墓地肥やし。
- 《黄金卿エルドリッチ》の効果で適当な魔法罠1枚をコストに手札に戻してから特殊召喚。
※永続魔法が墓地にあれば《七精の解門》の効果で墓地から回収できる。
⑤まとめ
《グリム・リチュア》の登場により、《天変地異》と相性がいい《リチュア・ディバイナー》を場に用意しやすくなったのと水属性を軸にした構築が組みやすくなったためので組み始めてみました。《氷水帝エジル・ラーン》はもちろん、《七精の解門》を起点に、《黄金卿エルドリッチ》にも《降雷皇ハモン》にも繋げられて無理なく火力があるモンスターを用意できるので、コントロールデッキにありがちな火力不足も補うことができました。
唯一、現状の問題点としては、まともな水属性汎用リンク3がいないというところです。ここが解消されればよりよい構築になるので、コナミさん、何卒よろしくお願い申し上げます。